「ココロノアイ 馬主【酒井牧場】」の記事を紹介します。
今週10月18日(日)に、牝馬3冠最終秋華賞の(G1、3歳牝馬、京都、芝2000m)が行われます。
その秋華賞に、オークスのレース中に右第1指骨剥離骨折で休養していたココロノアイがぶっつけで臨みます。
ココロノアイの馬主がちょっと気になったので、調べてみました。
馬主は、北海道浦河郡浦河町にある名門牧場の「酒井牧場」です。
生産者としては、最近では、1987年の桜花賞、オークスの牝馬2冠を制したマックスビューティ、 1993年のエリザベス女王杯優勝馬でその後ダート界を席巻したホクトベガなどの活躍馬を生産してます。
しかし、馬主としては30年近くのキャリアにもかかわらず、重賞を獲っていませんでしたが、昨年2014年11月の第3回アルテミスステークスのココロノアイで遂に重賞制覇しました。
【勝負服色】水色、赤襷、紫袖
【ココロノアイ 血統】(牝3)
父 ステイゴールド
母 ビューティソング
母父 デインヒル
調教師 :尾関知人(美浦)
馬主 :有限会社 酒井牧場
生産者 :酒井牧場
通算成績:7戦3勝
祖母に、1993年の桜花賞、オークス共に3着のマックスジョリーがいる血統、。
「ココロノアイ」の馬名意味は、「心の愛」です。
ココロノアイの産まれた背景には、ちょっとしたドラマがあります。
酒井牧場の代表 酒井公平さんは、2冠馬のマックスビューティを牧場の基礎牝馬とするために、アイルランドで一流種牡馬と交配しました。
1994年カーリアンに(Caerleon)、1995年にサドラーズウェルズ(Sadler's Wells)を種付けしましたが、結局牝馬は産まれませんでした。
その当時、日本ではサンデーサイレンスなどが種牡馬として活躍していた為日本に戻しましたが受胎率が下がり、その後産まれたのは、サンデーサイレンス(プラチナサンデー)とコマンダーインチーフ(ネヴァーフォゲット)との牡馬2頭でした。
そして、ネヴァーフォゲットを出産した後、蹄葉炎を発症し、2002年2月に亡くなりました(安楽死)。
結局、8頭の産駒のうち、牝馬は初仔のマックスジョリーだけでした。
マックスジョリーが引退後、繁殖生活に入り最初にラストタイクーンと交配されましたが、流産。
2年目の1996年に交配されたのが、リース種牡馬として1年だけ日本にいたデインヒルで無事に受胎しました。
翌年の1997年4月22日、マックスジョリーは牝馬を出産しましたが、出産の際に中子宮動脈の破裂で死亡しました。
そしてこの産まれた牝馬のビューティソングは、大事をとって競走馬としては使われず繁殖に入り、8番目に産まれたのが、ココロノアイです。
ココロノアイは脚が曲がっていた為、売却することが出来ず、牧場名義で所有しましたが、成長するにつれ、脚が治っていきました。
そして、2014年のアルテミスステークスで重賞制覇し、マックスビューティの子孫から初の重賞勝利馬となりました。
もしデインヒルが日本にリースされていなかったら、もしマックスジョリーが牝馬を産んでいなかったら・・・。
運命とは面白いですね。
こういう話を知るとますます競馬が面白くなりますね。
ココロノアイは、マックスビューティの子孫から初のG1勝利馬となって欲しいですね!