「ウムブルフ 10/11デビュー戦 決定【ドイツ血脈を継ぐ大物】」の記事を紹介します。
10月11日(日)、東京5R 2歳新馬戦(芝2000m)でドイツ血脈(ドイツ血統)を受け継ぐ大物 ウムブルフ(牡2)がデビューします。
C.ルメール騎手が騎乗します。
「ウムブルフ」の馬名意味は、独語で「大変革、大改革、地殻変動」 です。
【ウムブルフ 血統】(牡2)
父 ディープインパクト
母 ウミラージ
母父 Monsun(モンズーン)
調教師 :堀宣行 (美浦)
馬主 :社台レースホース
生産者 :社台コーポレーション白老ファーム
近親にG1 4勝のウンガロ(父Goofalik)がいる血統。
母父モンズーン(Monsun)は、G1を3勝、1993年のドイツ年度代表馬、そして3回のドイツリーディングサイアーを獲得。
ウムブルフ(ウミラージの2013)は、社台サラブレッドクラブで、1口175万円×全40口(総額7000万円)とかなり高額募集でしたので期待がうかがえます。
※1口馬主は、愛馬会法人が1口馬主の募集を掛け、クラブ法人(馬主)がレースに出走させます
愛馬会法人 「社台サラブレッドクラブ」
クラブ法人(馬主)「社台レースホース」
「ウムブルフ」は、母父がモンズーン(Monsun)で母系にドイツ血脈が入っています。
最近の活躍馬では、ブエナビスタ、エイシンフラッシュ、ワールドエースなども母系にドイツ血脈が入っています。
先週の新馬戦を勝ったマツリダバッハも、ウムブルフと同様に、父ディープインパクトで母系にドイツ血脈(母父プラティニ)が入っています。
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あと、今週の第1回サウジアラビアロイヤルカップに出走予定のイモータルも母父Acatenango(アカテナンゴ)で母系にドイツ血脈が入っていて、リセエンヌはウムブルフと全く同じ父ディープインパクト×母父モンズーンの血統構成です。
現在日本は、サンデー系の牡馬が多いのと同様、サンデー系の牝馬も飽和状態で、非サンデー系の種牡馬を探しています。
ドイツ血脈を受け継ぐ、2013年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス優勝馬のノヴェリスト(父モンズーン)も日本で種牡馬入り。
そして、父キングズベストの母系と、母系にドイツ血脈を受け継ぐ、2011年の凱旋門賞馬ワークフォースも日本で種牡馬入りしています。
ただし、ワークフォースは、父がミスタープロスペクター系のKingmambo、母父がノーザンダンサー系のSadler's Wellsという主流血脈と異系血脈のコンビネーションになっています。
純粋なドイツ血脈は、ノーザンダンサー(Northern Dancer)とミスタープロスペクター(Mr. Prospector)の血統が入っていません。
ゆえに、ドイツ血脈は異系血脈の為、サンデー系と相性がいいので今後日本で多く取り入れられるでしょう。
アメリカでは、2009年に亡くなってしまいましたが、アーバンシー(Urban Sea)がいい例で、
父 主流血脈 Mr.Prospector系のミスワキ(Miswaki) × 母 ドイツ血脈 Allegretta
という、血統構成です。
アーバンシー(Urban Sea)は、牝馬でありながら凱旋門賞を制し、繁殖に入ってからは、ガリレオやシーザスターズなどの名馬を輩出し大成功を収めました。
ちなみに、Allegrettaの産駒には、エイシンフラッシュの父キングズベスト(父 Kingmambo )がいます。
血統好きな人は、覚えていて欲しいのですが、ドイツは母系を大切にしている為、ドイツ産馬は母の頭文字を仔が受け継ぐことによって、その母系が分かるようになっています。
その中で、Aが頭文字の血脈(血統)をAラインと呼びます。
Allegrettaには、このAラインが受け継がれています。
そして、Allegrettaの血統を見ると、Alchimist(アルヒミスト) 4×4のクロスが入っています。
このアルヒミストは、1995年のジャパンカップ優勝馬のランド(Lando)、名牝 モンズーン(Monsun)、マツリダバッハの母父プラティニ(Platini)など、現在のドイツ血脈の有名な馬はほとんどが受け継いでいます。
アルヒミストがドイツのAラインを支えているといっても過言ではありません。
対して、名牝ブエナビスタの母→ビワハイジの母、つまりブエナビスタの祖母のアグサンとマンハッタンカフェの母 サトルチェンジ は、Santa Lucianaの産駒でこちらの牝系は頭文字SでSラインと言います。
ドイツ血脈についてはまだ書きたいことがあるので、別の機会にまた書きます。
あと、ウムブルフのライバルとなるのは、クィーンズベストでしょうか。
岩田康誠騎手が騎乗します。
【クィーンズベスト 血統】(牝2)
父 ワークフォース
母 ラスティングソング
母父 フジキセキ
調教師 :大久保龍志(栗東)
馬主 :林正道
生産者 :ノーザンファーム
叔父に、フレールジャック、マーティンボロの重賞馬、従姉に2013、2014年のヴィクトリアマイル連覇のヴィルシーナがいる血統。
「クィーンズベスト」の馬名意味は、「女王様のお気に入り」 です。
ウムブルフは初戦から楽しみですね!